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Profile

 

平田達士(ヒラタ タツジ)

 

大阪府堺市に生まれる。が、すぐ奈良に引越し。奈良で育つ。

 

幼少の頃は「ドラえもんの歌」の音程がおかしく、家族に馬鹿にされる。姉はエレクトーンを嗜み、学生時代コーラス部に所属。自身全く興味なし。

 

中学に入りカラオケに行き始め、自分の才能に気付かされる。

「平田うまいやん。」

この一言がきっかけで友人をカラオケに誘うようになる。

 

高校ではバスケットに打ち込み、あまり遊ばなくなる。

高校2年後半でコーチに「お前応援のラッパ吹くのに生きがい感じてるやろ?」と言われる。腹が立ったので退部。

そこで誘われた軽音楽部に入る。あらためて才能に気付かされる。

作曲がしたいと思い、顧問の机の中の「シーケンサー」を借りた後パクる。しかし使いこなせず結局メンバーに作ってもらう。

最後の文化祭では、他のバンドがブランドの服を着てパフォーマンスするが、平田は体操服でブルーハーツを熱唱。

拍手喝采で高校時代に幕を下ろす。

 

大学では夜勤の工場で朝まで働き、仮眠して大学に通うという、若さゆえの無理をしてみせる。

お金を貯めて車を買うが、バイト先で丁度強盗事件があり、犯人と疑われる。

その間音楽は全くなし。ただただ働く。

 

4回生に入るが、やりたいことが見つからずブラブラする。

卒業間際に友人とカラオケに行き「平田うまいやん。プロになったら音楽は儲かるで。その時は俺らに車買ってや!」と言われその気になる。

自分にはやるべきことがある。と一人燃え上がり、友人から3000円で買ったモーリスのギターを弾き始める。

 

たまたま親父が「チキンジョージオーディション」というチラシを持って帰る。締切3日前の事である。

適当に曲を作って送ってやろうとほぼ1日で3曲を作り速達で送る。翌日チキンジョージから連絡があり「すぐ来て欲しい」と言われる。

デビューを確信すると共に、「人生は甘いな」と完全に波に乗る。

そこから多くの人の協力のもと、レコード会社、レーベルを回る。

あまりの勘違いぶりについてくる人は皆離れていく。

そんな時いつもお世話になっているPAさんに「何様?」と真顔で言われる。

味わった事の無いショックを受ける。

 

もうダメだと思い、サラリーマンになって働こうと決意。

しかし音楽は辞められず歌い続ける。

女々しいな。音楽はもう辞めようと決意。

 

そんな時お客さんに「TV番組で桜うたのイベントがあるから応募してみて」と言われ、

自身に名曲「キミハサクラ」があることを思い出す。

その気になり応募。

翌日TV局からの電話が鳴り「是非来てほしい」と言われる。「遅咲きにはなるが、それもありかな」と勘違い再来。

結果、最終まで残り「審査員特別賞」か何かの良く分からない賞を受賞。

3万円をもらい笑顔で帰るも、その後何もないことに気付く。

 

しかしこれで何かが変わる!とノリでアルバムを作り1000枚プレスする。

結果、恐ろしい程のダンボールが届き、死ぬほど売れ残る。

 

勘違いと謙虚という言葉を知った男。

今は「調子に乗りきった人間の代表者」として細々と音楽活動を続けている。

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